SIの限界
パッケージ製品のメーカーに所属するエンジニアとして、そしてSIerのエンジニアとして働いてはっきりと分かったことがある。
SIはクソだ。
ほとんどの人が不幸になるこのビジネスモデルはとっくに限界を迎えているんじゃないだろうか。
まず客。
大概はプロジェクトが納期に間に合うか合わないかギリギリの攻防の末に納品され、運用が始まるもののさほど使いやすいわけでもなく保守費を垂れ流すだけのスクラップ。になることも多々ある。
大金を払ってゴミを買うこともしばしば。
そしてSI企業。
甘い見積もりは炎上必至。とはいえ見積が高いと他社に取られたり、顧客企業との関係性を踏まえるとあまり高い見積を出せないこともしばしば。
大規模プロジェクトだと何度もトラブルが発生し、残業・顧客からのクレームを耐え、なんとか納品できても使い勝手が悪いとか最後まで言われ続ける。
数年もSIをしていると炎上しないなんてことはありえない、と言っていいほどのリスクを常に抱えている。
下請け。
SIerの現場に派遣・業務委託などで参加し、開発を行う。
仕事をもらうためには自分たちほど技術がわからないSIer社員に頭を下げなければならない。
昔ほどブラックではないだろうが、力関係の差は歴然として存在する。
どんなに技術があっても自分から提案することはほとんど無く、言われたものを作るという仕事。
日本のITがSIerを中心に回っている間は、IT後進国と言われ続けるだろうと強く感じる。
SIerはITの発展や日本の発展、顧客企業の発展に重要な観点を備えないまま今に至っていると思う。
それはシステム構築する本質的な意味を考えていないということだと思う。
(正直顧客側も考えていないことも多々あるが)
SIerで働いて感じたことについての続きは次回。